コーヒー発祥の地とされている
エチオピア南西部、アビニシア高原
「カルディ伝説」はこの高原地帯のカッファ(Kaffa)地方が舞台となっています。
このカッファ地方がコーヒー(Coffee)の元ともなっています(諸説あり)。
コーヒーノキはジャスミンに似た香りの白い花を咲かせ、コーヒーチェリーと呼ばれる果実を実ります。
現地の人々は、古くから自生するコーヒーノキを、煮る・炒める等の食用としてや、コーヒーの葉をすりつぶし薬用として使用したりと様々な方法で生活に取り入れていました。
コーヒーについて
記された最古の書物
アラビア人医学者のラーゼスが自著「医学集成(925年)」にてブン・ブンカという名の薬について記述しています。
このブン・ブンカはコーヒーのルーツだとされており、消化・強心・利尿作用の効果があるとされています。
コーヒーの原型「バンカム」
バンカムは乾燥させた豆を臼ですりつぶして熱湯に入れ、煮出した飲み物です。
この飲み物が普及していた時代にはまだ豆は焙煎されていませんでした。
この飲み物には体力回復や眠気覚ましの効果があるとされ、イスラム世界の修道者の間では飛躍として飲用されていました。
コーヒー豆の焙煎
13世紀頃、偶発的な出来事によりコーヒ豆の焙煎が始まりました。
香りと風味が加味された飲み物として、我々の知る「コーヒー」となったのはこの頃のことでした。
各地に広まるコーヒー
その後、アフリカ、アラビア半島を経て中東のトルコ、イラン、エジプト、そしてインドへ伝来しました。
ヨーロッパではヴィネツィアの承認を通して、トルココーヒーが伝わっていきます。
コーヒーの上澄みだけを飲むことが一般的な楽しみ方だったヨーロッパで、粉末にした豆を麻袋に入れて煮出す方法が考案されました。
これが後のドリップ式へと反転します。
そして今も
いくつもの時代を経て、焙煎技術や道具の発明・改良によって今なおコーヒーは進化し続けています。
世界中の人々に和らぎをもたらすコーヒーは昔も今も変わらず健在です。